THE EFFECTOR book vol.29

毎度お馴染み、国内唯一のエフェクター専門誌、エフェクターブックの新刊が発売です。


今回の特集は"エコーマシン"。
テープエコー、ディスクエコー、オイルカンエコーなど、ディレイの始祖となった原始的な機械仕掛けのエフェクター達です。
古くは1950年代、新しくても1970年代の物であるエコーマシン。
今ではデジタルプロセッサーにシミュレートされるばかりで現物を見ることが殆ど無く、本物のエコーマシンの音を知らないままシミュレーターを使っている方も多いと思いますが、やはり本物の音色は異次元ですね。
とは言え、最新技術を使った昨今のシミュレーターの出来も良く、StrymonのEl Capistanなどは個人的に気に入っていたりします。

特集の本編ではそんなエコーマシンの歴史、主要機種の解説をしつつ、私はまたも空気を読めずに「第二回 ディレイ発振コンテスト 〜エコーマシン編〜」を開催。
コンテスト当日は激レアなヴィンテージエコーマシンが9台、市場価格で合計200万円近くはしようかという、凄まじいラインナップがエントリー。

これらの有難いエコーマシンを発振させて様子を伺うという、罰当たりにも程がある企画です。
前回同様、今回も発振の様子を動画に記録し、エフェクターブックのYoutubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/TheEffectorBook)で公開しておりますので、本誌と併せて動画も是非ご覧下さい。

また、この第二回 ディレイ発振コンテストの様子は超大手の楽器検索サイト、デジマートでも特集されております。
エフェクターブックのシンコーミュージック、デジマートのリットーミュージック、競合のようにも思える2社のコラボです。素晴らしい試みだと思います。


続いて、私の連載コラム「マニアの極北」では、楽器業界では超定番の部品、CTSポットの真価に迫りました。

CTSのポットと言えば、Kester 44ハンダ、Switchcraftのジャックと並ぶ、楽器業界のなんとなく良さげパーツの代表格として知られています。
その"なんとなく良さげ"なCTSのポットの魅力とは?
他の上質ポットなどの比較し、正しくCTSポットの真価を探ってみました。


その他、今回もペダルフリークには堪らない内容となっております。
是非、ご覧下さいませ。