MONO Taka's pedal board

世界的な活躍を見せ、実際に私も大好きで何年もライブに通い詰めている日本のインストゥルメントバンド"MONO"。
光栄にも、そのMONOのギタリストであるTakaakira Gotoさんのペダルボードを組ませて頂く機会がありました。

この規模には珍しく、エフェクター類は全て直列で接続されています。
プログラムスイッチャーは使わない為、ライブ中には離れたエフェクターを両足で同時に踏むような複雑な操作が多いそうです。
その事を踏まえ、エフェクター同士の距離や高さを調節しています。

Boss RC-30の出力先や、ギターで使用するアンプをBoss LS-2で切り替えています。

電源は音質、ノイズ耐性共に現行最高質と判断したFree The Toneのものを2種類使っています。
海外でのツアーが多い為、100〜240Vに対応可能な点も好都合でした。

2015年6月から始まるアメリカツアーに際し、新たにStrymon FLINTを導入しました。
前回のツアー中から導入を考えていたそうです。


MONOが機材に強く求めることは音色、そして耐久性です。
ワールドツアーともなれば世界数十カ国、150本以上のライブが組まれる為、超過酷な環境下でも正常に動作し、且つ故障したとしても直ぐに対応、もしくは再入手が可能なことが重視され、Bossのエフェクターが選ばれることが多いようです。
しかし、そういったエフェクター類でも特に重要な機種は5〜10台以上入手し、特に音の良い個体を選んで自身のペダルボードに採用しています。
氏の代名詞であるDan electro Fab Toneも、今回のペダルボードの為に補修して用意した5台の中から新たな1台が選ばれました。
(特にバイパス音を向上させる為、一部の個体はインプットバッファーにあたる部分に改良を加えています。
その他、DCジャックが非常に脆い機種の為、そこは全て良質なパーツへ交換しています。)

これら全てのエフェクターが直列で接続されている為、エフェクターのバイパス音や、ケーブルの音色も考慮しなければなりません。
前回製作したシステムでGotoさんが感じた印象や、使うエフェクターを考慮し、ケーブルを作る際に使うハンダや、作業温度も吟味しています。


2年程前から採用されているMaxon DB-10ですが、2系統ある内のVintageチャンネルのみを使用する為、Clearnチャンネルの回路を隔離し、フットスイッチも一つのみに改造しています。

同じくMONOのギタリスト YodaさんのDB-10は、本人の希望でVintage、Clearnをミニスイッチで切り替え可能にする改造を施しています。

今後も日本を代表するバンドの一つとして、更なる活躍を期待しています!

MONO
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