Fender JAPAN ST 57-115 改造 その8

以前、ストラトのパーツを特集したムック本の記事製作の為、非情なパーツテスターと化していた1986年製のFender JAPAN ST 57-115のアッセンブリーをまた大幅に交換しました。

まず、今まで使っていたCRLのセレクタースイッチをSwitch craftのトグルスイッチへ交換。

スイッチ単体での音色を比較した際、トグルスイッチの方がフルレンジで好感が持てた他、操作性もずっと良い為です。

レバースイッチの接点はこんなにも小さな物ですので、劣化が大きいのは当たり前ですね。

ジャックと配線材も交換。
ジャックは今までヴィンテージのSwitchcraftのモノタイプを使っていましたが、今回はMIL規格のSwicthcrafのオープンタイプを使用。高域特性を広げるのが狙いです。

配線材は30〜40年代のGE製マグネットワイアーを自分で撚って作った線です。
メーカー、素材、太さ、本数等を色々と比較検証し、今回はこのGEの線を10本撚って使用しました。

その他内部のアッセンブリー内の配線は殆どが40〜60年代のヴィンテージ品となりました。

コンデンサーはJupiterのRED ASTRON 0.1uF。
大好きなコンデンサーです。

PUは74年製のグレイボビン。

ブリッジサドルは60年代前半の物。
他の物も多く試しましたが、これ以外は使う気になれません。

イナーシャブロックは友人が作ってくれたオリジナル品。
エボニーにブラス板を貼って作られています。

総じてFender Japanとは思えない風格です。