Arizona Capacitors Type:C50309

Arizona Capacitors社製のType:C50309。
現行品としてはあまり見かけないハーメチックオイルタイプのコンデンサーです。

Arizona Capacitorsとは、オーディオ界隈で非常に評価の高いWEST CAPというコンデンサーブランドの製造元であり、今も航空宇宙産業や軍需産業へ製品を納入するアメリカの電子部品メーカーです。
WEST CAPのオイルコンデンサーは楽器業界でも評価が高く、私もそのファンの一人です。
そして、そのArizona CapacitorsがWEST CAP時代の名品を踏襲し、更にそれを超えるべく作られたのがこのType:C50309です。

以下、引用 (正規輸入元スペック株式会社 HPより)

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Arizona Capacitors Type“C50309”は、West Capのオイル・コンデンサーの中でも極めてバランスの取れたサウンドで評価の高かった1967年製、0.47μF / 600VDC、CPV09を復刻。その特長である中低域の厚さ、高域の抜けの良さ、ヴィンテージ物ならでは陰影感あふれる音色を実現。さらに現代的な音楽ソースにも対応できるよう、スピード感や広帯域感も加味しました。
オーディオ用としては、主にアンプのフィルター回路、カップリング用途、クロスオーバー回路、スナバー回路等でその性能を発揮します

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この「1967年製、0.47μF / 600VDC、CPV09を復刻」というマニアックな点があまりにも魅力的です。
そして、そう言われるとWEST CAP CPV09と比較したくなるのは当然です。

比べてみると、WEST CAP CPV09を大きく突き放す優れた音質でした。
WEST CAP CPV09よりもずっと鮮明で、尚かつ音楽的です。
Arizona Capacitorsが言うCPV09と、私が所有するCPV09A1では音色に差があるとは思いますが、少なくともこのC50309が持つ音色はオイルコンデンサーの中では最高峰に位置すると思います。

そして何より、そもそもこんな小さな電子部品一つにここまでの情熱を注ぐ人達が居る事に感動しました。
開発者の声が載っているこちらのページも是非ご覧下さい。
アツイです。
http://www.spec-corp.co.jp/arizona/message.html