UNICORD Uni-Fuzz

Honey製、もしくは新映製、Uni-Vibeと共通のデザインを持ったファズ。
名前もまんまUni-Fuzz。
例の如くTIXさんのコレクションの一部です。
THE EFFECTOR BOOK VOL.16の取材で使われた現物で、同誌の試奏企画で9mm Parabellum Bulletのギタリスト、滝善充さんにも高評価だった個体です。

電池駆動では無く、直電源仕様。



何故か2種類のデザインがあります。




裏面。
開けんなよって英語で書いてあります。

表面が灰色の方の中身。Honey製である可能性が高い個体です。

コンセントからの電源を降圧する為に作られた基板はあれど、ファズサウンドを作る部分の基板はHoney Baby Cryingと殆ど変わらず。

基板裏面にはHFの表記。

電源部分の基板裏面。
FA-01の表記。

トランジスタは全て2SC828(Q)。


表面に黒いデザインのパネルが固定されている方の中身。

前述の個体と同じくHoney製の基板を使っていますが変わったパーツが多いです。

後期UNIVOX SUPER-FUZZ等で見られる10KΩのトリマーも存在しています。
トランジスタの差動動作部分に関わる部分に付いている物で、聴覚上としてはノイズの量、オクターブ成分の多さ、歪みの圧縮感を調整します。


トランジスタは2SC828(P)と

TO-18パッケージ、通称カンタイプの2SC539が使われています。
同ブランドのUni-Vibeに使われている事で有名なトランジスタですが、同系ファズの中でこの2SC539が使われているのはUni-Fuzzだけではないでしょうか。

上記のHoney製ファズでは見られない特徴から、この黒い方の個体はHoney製であるかは断定出来ません。


その他、ファズ部分と電源部分が一体化した基板を持つ個体も存在します。