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Honey Baby Crying、Shin-ei FY-6の軌跡

1967年に生まれたとされているHoney社のBaby Crying。
そしてその後にHoneyが倒産し、1970年頃からShin-eiによって作られた同型のファズペダル数種。

これらの内部にはそれぞれ製造年を感じさせるちょっとした違いが存在します。


Honey Baby Crying。

Honey Baby Cryingは基本的にEXPANDERコントロールがスイッチ付きポットになっています。
パラメーターが0の位置で電源がOFFになるという、Shin-ei製の同型ファズには殆ど無い仕様です。

基盤部の電源周り。
Shin-ei製の基盤にはこの写真でいう茶色の配線材付近にノイズを軽減する様な役目を持つコンデンサーが存在しますが、Honey製の物にはそういたコンデンサーを取り付けるスペースは存在しません。


ブランドを表すプレートが外れていますが、この個体もHoney製の特徴を持っています。


Honey製を表すHFの表記。

電源部分の例のコンデンサーは基盤裏面にハンダ付けされています。
こういった仕様を持つHoney製の個体も多く存在します。


トランジスタは2SC828(P)。


ちなみにコレ、プレートの付いていた跡からSHAFTESBURY DUO FUZZではないかと推測しています。

多く存在するHoney Baby Crying、Shin-ei FY-6型ファズの中でDUO FUZZはブランドプレートはその他の逆向きに付いています。


今のところHoneyがDUO FUZZを作っていた事を裏付ける資料は見つかっていませんが、どうなんでしょう。


もう1台、ブランド不明、色々と謎のHoney

EXPANDERコントロールはスイッチ付きポットになっていませんが、

基盤にはHF表記。
例のコンデンサーも基盤裏に付いています。

しかし、パーツ類は非常に独自性の強い物が。


型番の表記が無い謎のトランジスタ

同型のトランジスタは同じくHoney製の基盤を使ったファズ、Guyatone FS-3でも見られます。



この個体はGuyatone FS-3同様、非常に攻撃的な音がします。
音量もその他の個体と比べて大きいです。


あくまでも私個人の推測ですが、上記のブランド不明のファズ、Guyatone FS-3は純粋なHoney製で無いと思います。
使われているパーツがその他のHoneyとあまりにも違う他、Guyatone FS-3はHoney倒産後の1970年のカタログに載っています。
Honey倒産後に余った基盤を他社が買い取り、それを使って自社ブランドからオリジナルファズの販売でもしてたんじゃないでしょうか。



Univox SUPER-FUZZ 初期型

基盤表面に電源のノイズを軽減するコンデンサーが存在します。
Honeyには無い仕様です。
写真上部の青い配線材の右側にある緑色の小さなフィルムコンデンサーがそれです。

基盤裏面には何の表記もありません。

トランジスタは2SC828(Q)。



Companion FY-6

1971年、Shin-ei製。

中身。

基盤裏面には何の表記も無し。

通常、トランジスタは2SC828ですが、この個体には2SC945が載っています。
2SC945は1971年製の個体で目にする事が多いトランジスタです。
偶然でしょうか。


SHAFTESBURY DUO FUZZ

これにも1971年のスタンプが押されていますが、内部は上記のFY-6とまるで違います。

配線関係が片側に綺麗にまとまっています。
こういった仕様は70年代中頃の個体で多く見られます。

基盤裏面にはSF-1の表記。

この個体に載っているゲルマニウムダイオード

トランジスタは2SC828 R。



私の持つCOMPANION Amplifier Psychedelic Machineのファズ部分も上記SHAFTESBURY DUO FUZZと同じ基盤を使っています。


トランジスタは2SC536。
Shin-ei製ファズの中でも1970年代中頃の個体で多く見られるトランジスタです。

基盤裏面にはSF-1の表記。


一口でHoney、Shin-eiと言えど、ざっとこんな違いがあります。


新たな情報が見つかれば、訂正、追記致します。